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膝の悪い人間にはドラゴンスクリューを。
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一軒家の宿
更新履歴
10月19日、
『始まりを終わりに、終わりを始まりに』第三章第五話UP。

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管理人はシャイニングウィザードを愛しております。

<発掘されたクラナドSS・ありがちな朋也女性化>

朝、いつものように起きる。
時計は十時を指しているから、一時間目どころか二時間目も遅刻決定なわけだ。
昨晩は春原のところに居過ぎた。
それだけが理由ではもちろん無い。
いつもこんなものだから。


ちょいちょい色んな人との出会いがあったものの、
文化祭以降これといって変わらない毎日を過ごしていた。
だが変わらないながらも、日々は充実している気はする。
だからまだ、学校に行く気になるのだ。


けだるさの残る体を起こしてみるが何かいつもと視界の位置がおかしい。
ベッドに腰掛けているのだが、いつもより若干低い位置にある気がする。
背中を丸めているわけではないのに。
それに、本来なら鋭角まで曲がる膝も、地に足がつかないというか、
ぶらぶらと遊んでいる状態に近いぐらいだ。

いつもの自分とは異なる感覚。
もう四、五年ほど昔、成長期以前に戻ったような。

頭を掻く。
何だか髪が長くなった気がする。
それになんだか、肩がこる。
重力を妙に感じる。
特に胸の辺り。
下を向くと、一部視界が遮られる。
寝巻きにしている白いシャツは普段より大きく感じ、且つ胸の部分は張っている。
遮られた部分に触れるとやわらかい。
オノマトペで表現すれば、ぷにぷに、ふにふにといったのが合いそうだ。

と、解説している場合じゃない。






「なんじゃこりゃー!!」













叫んだ声は女性のものだった。

















一時間後。
どうやら寝ていた。二度寝だ。

夢だったか。
てゆうか、悪夢以外のなんでもない。
俺が女になるなんて・・・。

まあいい、四時間目から出てご飯としよう。そうしよう。

寝巻きを着替えようとしてベッドから勢いよく立ち上がる。
だがまたしても・・・立ち上がった視点がいつもより低い。
冷や汗が額を流れる。

着替えよう。昼も近い。

「制服制服っと・・・」

つぶやいた独り言は、裏声になったように高かった。
さらに冷や汗が流れる。

来ていたシャツを脱ぐと、胸で引っかかった。
冷や汗だらだら。ここまで来ると脂汗だ。


さっきから股間もスースーする。



ドタドタ。
洗面場に急ぐ。



「・・・・・・・・・俺じゃねえ」

鏡に映ったのは、
原形をやや残しつつ、ほぼ赤の他人の、女性の顔だった。


















とりあえず制服を着て学校に向かった。
髪も伸びているので、誰も岡崎朋也だと思うまい。

それはいい。
ややこしい知り合いに会うことさえ回避できれば。



(ここは・・・有紀寧のところだよな)

原因の所在の一つが、有紀寧にある。
少々非現実的であるが。
















授業の最中ということもあり、廊下を出歩いている生徒はもちろんいない。
馬鹿が遅刻してなければいいのだが。
そんな偶然でバッティングするのが一番怖い。
この件であいつは一番会いたくない。

滞りなく資料室の前まで来た。
この時間なら・・・多分いるはず。

ガラガラ。
開けて、すぐ閉める。
とりあえず叫んでおく。

「あなたはマジシャンですか!?」

有紀寧は椅子にちょこんと座っていた。
不意の一言に戸惑っている。

「ええと・・・アント○オ・ホドリ○・ノ○イラですか?」
「それは柔術マジシャンだ・・・」
「ホジェリ○のほうですか?」
「弟かよ」
「じゃあエメ○ヤーエンコ・ヒョー○ルのほうがいいですか?」
「それは氷の拳!そういうわけじゃなくて・・・」

こっちも不意のボケにつっこんでしまった。

こんなやりとりは置いておこう。
手近にあった椅子に座る。
やはり、普段より背もたれの位置が奥に感じてしまう。

「いらっしゃいませ。コーヒーでも飲みますか?」
「ああ、頼む。砂糖のみで」
「わかりました」

ポットからお湯を注ぐ。
コーヒーの芳醇な香りが漂う。

「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」

紙コップを手渡せるが、
まだ熱くてすぐには飲めなさそうだ。
とりあえず置いておいて。

「なあ、有紀寧・・・」
「はい、なんでしょうか」
「昨日のおまじないの効果、抜群だ」

有紀寧はなんと言われたか分からない顔。

「あの・・・お聞きしてよろしいですか?」
「何だ?」
「以前どこかでお会いしたことありましたか?」

・・・しまった。
いや、認めたくはないが、一応、自分の見目姿は女性・・・なのだ。
制服はぶかぶかで不貞腐れた生徒に見えなくもないが。

俺は立ち上がり有紀寧の肩をつかむ。
そしてやはり、普段と違って彼女と同じ目線の高さ。

「有紀寧、聞いてくれ」
「はい」
「俺は・・・岡崎朋也なんだ」

もちろん、この言葉に彼女が目を丸くしたのは予想できた。

「『同じ名前の知り合いがいます』というのはやめておこう」
「すごいですね。心が読めるんですか?」
「ああ・・・ってそれはいい。俺はその知り合いの岡崎朋也だ」
「岡崎さんは男性なんです。あなたは・・・」
「ああ、そうだ。でも信じてくれ。なぜか女になってしまったんだ!」






「昨日、俺におまじないを教えてくれたはず。それが言えれば証明にならないか?」

とりあえず何か証明できればいいのだが、なるべく最近のことが良い。
昨日、原因の一つといっても差し支えないおまじない。

「そうですね。確かにそれなら覚えています」
「『刺激のある生活がしたい』っていうおまじないだな」
「はい」
「確か・・・」
昨日の占いを思い出す。
三回言うような従来のものでなく、少々長い文だった。


両手を合わせ、念仏でも唱えるように、
「ケミストリーノアゴグラサンノゴトク、ヒトトヨウノモライナキヲウタウ、
 セカイニヒトツダケノハナヲツクッタマキハラノリユキ」

そして・・・、
「ゲッツ!アンドターン!アンドリバース!」

そして退散。


・・・これを女の姿でやっていると思うと妙に悔しい。
ていうか男の時によくやれた。

「その通りです。信じられませんが、本当に岡崎さんなんですね」
「わかってくれたか。それで・・・」

椅子の向きを改め、有紀寧に向きなおす。

「性急なことですまないんだが、これを解決するようなおまじないってあるか?」
「ええと・・・ちょっと待ってください」

有紀寧は本棚に綺麗に並べられている書物の中から、
一冊手に取り、中身を確認する。
ページをめくる手は最後まで止まることはなかった。

「残念ながら・・・」
「あぁ・・・手間かけてごめんな。まあ、有紀寧のおまじないが原因てわけでは・・・多分ないんだ」





俺は、昨日あった出来事を思い出していた。



<ちなみにファイル作成日は二年前>




連載未定(!?)長編突発的クロスオーバーSS
『青春共想曲』
第一話『思しきその名は私立百合ヶ丘学園』
第二話『Girl meets girl』
第三話『来訪(前編)〜Stray Cat〜』
第四話『来訪(後編)〜Blue Eye's White Dragons〜』
第五話『Working Days』
第十話『それは舞い散るタイガースープレックスホールドのように』
第六話『あなたが理由を問い詰めるなら、私は答えるしかなかったさ』
第八話『プラチナアミュレット』
第七話『友達以上恋人未満、それがどうした』
第十一話『かわいいは正義、と言う子には旅をさせよ』
第九話『1/2の順調な勘定』
第十二話『You still have lots more to work on・・・』

話数が飛んでますが、時系列的に揃えています。
上から順が基本ですが、話数順ごとに読んでも大丈夫です。

百合学の裏設定、略して『百合裏』

当サイト掲載作品群
KANON(メイン)
CLANNAD(メイン)
AIR
おねがい☆ティーチャー
おねがい☆ツインズ
School Rumble
To Heart
D.C
Φなる・あぷろーち
別名:ブアカーオ・サクラチップ(現在休止中)
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開設日 3月9日

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