民明書房図書館
その内容を素直に
信じてはいけない。
実か虚かを見抜けなければ
民明書房を
極めることはままならない
限りなく原文に近い記述を目指しているものの、辞書に無い不明な漢字が在る場合、カタカナで表記させていただくのでご了承をば。
【あ】
EYEこそ全て 亜細亜刑史大系 アラスカ大紀行 暗殺秘話 医学的見地より考察した中国拳法 インド人も吃驚!ヨガに奇跡 狼少年−拳− 男塾白書2000年版 泳げ!!騎馬民族
【か】
かき氷屋三代記−我永遠に氷をアイス− 玩具に見る古代中国の英知 奇跡の鳥慶漢(ウーケイハン) 氣−その効用と実践 氣の科学 教育と体罰 驚異の昆虫世界 食うか食われるか!!世界食通事情 クロコダイル・ダンディ−爬虫類よもやま話− 剣史記 現代麻薬集成 拳法興亡史 氷の科学 古代刑法全
【さ】
室内球技における中国文明の影響 実用動物辞典 知られざる秘拳 人体−その代謝機能の神秘− SKATER’SWALTZ スポーツ起源異聞 相撲人生待ったなし 西欧文明−その爛熟と退廃− 世界気象大鑑 世界拷問史 世界古代兵器大鑑 世界死闘決闘百選 世界史に見る現代兵器の源泉 世界スポーツ奇譚 世界の怪拳・奇拳 戦国異聞記 戦国決闘異聞第七巻 戦国武芸者往来 戦国武将考察 戦国武将人情譚
【た】
大磁界 大衆操作暗黒史 誰が為に鐘は鳴る 闘う動物大百科 中国宮廷儀礼典範 中国拳法修行大鑑 中国拳法−その科学性 中国拳法大武鑑 中国拳法に見る東洋医術 中国三千年の歴史に学ぶ現代人の知恵 中国電化大革命史 中国古代吃驚医学大鑑 中国日本武術交流秘史 中国の奇拳−その起源と発達− 中国秘拳満漢全席 中国武具−その創造と継承− 中国武術大覧 ツタンカーメンの逆襲 鉄拳記 独習中国拳法
【な】
肉体の神秘 肉体の神秘とスポーツ 日本風俗奇譚
【は】
バットマンかく語りき 浮虻流(ふあぶる)昆虫記 武士魂 武道達人逸話集 武の中国史 分子核構造その理論 炎の武将・織田信長
【ま】
マグネットパワー−21世紀をこう変える−
【や】
ヨーロッパ中世スポーツの起源
【ら】
戮家その全貌 《番外編》旅行するなら日本のここベスト100
【あ】
インド母なる大地を往く
【か】
騎馬民族の逆襲
【た】
中国武闘三千年
【は】
武家社会に於ける風俗・迷信
【あ】
偉大なる中国拳法
【さ】
戦場にかける橋
【た】
中国拳法裏面史
【は】
武芸秘史
【あ】
あなたにも出来る!中国拳法修行百科 暗黒組織類聚 英国貴族の習慣・風俗 エーゲ海−古代格闘史の浪漫− シルクロードの彼方
【か】
眼球大脳生理学 ギリシャ神話に見る現代人への教訓
【さ】
世界幻覚大全 世界残虐刑罰史 世界頭髪大全
【た】
中国拳法−火の考察− 動物棲息類聚
【あ】
撃って候 早くてゴメン 大江戸流行JUST NOW
【さ】
世界名物兄弟−この兄あってこの弟あり−
【た】
鉄仮面の告白
【か】
降龍天臨霹
【た】
體透奇 天釐蜘巣
【は】
爆しょう繋飯
【ま】
夢きょう楼覚
【は】
心に残る戦国名勝負100選
男塾的解説
民明書房刊行書籍
【あ】
通常 完全に遮光した場所において 普通人が物体を見ることができぬのは当然であるが それを修行により可能にしたのが透闇視である
格闘家にとり 夜間の闘いは日常茶飯であり これを極めるか否かは生死に直結した
この透闇視の最高の使い手としては翔楔流(しょうけつりゅう)師範・呂 空雛(るう くうすう)が名高く 彼の眼は漆黒の闇の中 一町先を飛ぶカラスさえも見分けたという
まさに人間赤外線スコープと言うべきであろう ちなみに現代でも光量をあらわす「ルックス」という単位は 前出の呂 空雛すなわちルックスの名に由来する
民明書房刊
『EYEこそ全て』より
謝砕節
中国宋代(12世紀)
拳闘士の決闘などで勝利の証に勝者が敗者の両手の指を第一関節から全て折り
(食事だけはできるように右手の親指と人差し指だけは残したという)
拳を一生使えなくして封じたという
肉体的苦痛もさることながら
その精神的屈辱感は筆舌に尽くしがたいものがあったろう
民明書房刊
『亜細亜刑史大系』より
浮木流闘…
その発祥は 開拓時代のアラスカとされ 気性の荒い樵(きこり)達同士の揉め事に決着をつける為の 史上類希なる苛酷な決闘法であった
もちろん 両者死亡の可能性も高い危険な決闘法であり これに挑戦すること自体が勇気の証とされた
なお 1930年 当時の州政府によって禁止されたが 現在でも密かに行われているという噂もある
民明書房刊
『アラスカ大紀行』より
しょう家蛇疆拳(しょうけじゃごうけん)…
その源流は中国秦代 時の権力者達の暗殺の道具として毒蛇を飼い慣らした事に発する
訓練された蛇は その敏捷性と賢さによって どんな堅固な守りも潜りぬけ 必ず目的を達したという
拳法が隆盛を極めた当時 この蛇を使った流儀が生まれたのも当然のなりゆきだった その実体は名のみでだれ知らぬ
なぜならば数千年の中国拳法史にあっても その拳と対して生き残った者はおらぬ必殺拳とされているからだ
*参考文献民明書房刊
『暗殺秘話』より
體動察(たいどうさつ)…
肉体には 運動を起こす時 大脳から意思を伝達する運動神経の中継機能をもつ 體動点がある
この 全身に張りめぐらされた體動点の変化を見極めることを拳法に応用し 完成させたのが體動察である
ちなみに 目の周りには 特に體動点が集中し 「目は口ほどにものを言う」というのは このことを証明するものである
民明書房刊
『医学的見地より考察した中国拳法』より
ラーマ・ヨガ…
一般にインドに伝わるヨガの神秘性は広く知られるところであるが その中でも別名『黒ヨガ』と呼ばれ その奇跡に近い数々の秘奥義で恐れられるのが このラーマ・ヨガである
その特異性は骨の骨細胞組成さえも変え 自由自在に変形させることを可能にすることにある
そして 黒ヨガと別称されるように驚異の殺人格闘技として発達した
ひとりで千人の兵にも匹敵する戦闘力のすさまじさゆえに 時の藩王(マハラジャ)達に弾圧され 継承者は絶えたと伝えられている
民明書房刊
『インド人も吃驚!ヨガに奇跡』より
狼蒼拳…
一般に狼の絶大な戦闘能力は知られるところであり それを拳法家達が見のがすはずはなかった
だが 狼は極端に警戒心が強く人に馴れぬため 生後三ヶ月の男子を狼に育てさせ それを克服するという方法をとった
現代でも 時々狼少年発見の報道があるが これはその修行過程の少年を それと知らず社会に連れ出したものである
民明書房刊
『狼少年−拳−』より
男塾名物 イナバの白ウサギ
文字通りその発祥はわが国古代の昔話に有る
狡猾なウサギはその数を数えてやると鮫を騙し島に渡ろうとした
ところがあと一歩の所で本性を出してしまい鮫に皮をはがされてしまう
危険な車と車の間を渡る事からこの名称が付いたのであろう
その成功率は低く毎回多数の死亡及び負傷者が報告されている
※賢明なる読者は決してマネをしない事を希望する
民明書房刊
『男塾白書2000年版』より
水龍ぽー球…
古今東西 武道家同士がその雌雄を決すべく行う決闘法は数あるが 中でもモンゴルに伝わる水龍ぽー球は最も過酷なものとして有名である
後に硝子工芸の発達により ガラス球が使用されたが 当時は7メートル四方の木槽に水を一杯に満たし その中でどちらかが死ぬまで闘った
水中では 当然 闘う時間は限定され しかも水の抵抗により 動作に通常の3倍もの体力を消耗するため その苦しさは想像を絶した
ちなみに この決闘法で負けた者をモンゴル語で「ドザイ・モーン」(水死の意)と言い 日本で溺死体を「土左衛門」と呼ぶのはこれが語源である
民明書房刊
『泳げ!!騎馬民族』より
【か】
砕氷凍界…
蒙古究極の決闘法・硫篋氷樹(りゅうきょうひょうじゅ)の伝説的な名人カクゴールが編み出した秘技
この技の原理は 高速回転によって生み出された細かい氷片のヘルベリン冷凍効果により 周囲の温度を零下30度にまで下げ 相手の体温を奪い 凍結させることにある
ちなみに このカクゴールは氷の王者の象徴として 常に 氷一文字の旗を背負っていた 現代日本でも 夏の巷に見られるかき氷屋の旗は これに由来する
民明書房刊
『かき氷屋三代記−我永遠に氷をアイス−』より
鉄騎宙弾…
拳法において身のこなしの素早さは最も重要であるが それを倍加させる為の道具がこの鉄騎宙弾である
その原理は至って単純であり バネと体重による反発力を利用したものである
これを発明した中国漢代の武術師範・宝 浜具(ほう ぴんぐ)は これを使って地上30メートルまで跳躍し 当時の人々を驚嘆させたという
ちなみに 日本でも昭和30年代に子供達の間で流行した同形状の玩具・「ホッピング」の名称は この発明者・宝 浜具に由来することは言うまでもない
民明書房刊
『玩具に見る古代中国の英知』より
ゴ樵ズイ拳(ごしょうずいけん)…
中国屈指の代樹海地帯 鳥慶漢で発祥した拳法
鳥慶族は少数民族であったため 他民族や外敵から身を守る手段として木の上に住む樹海生活者であり
この拳法があみだされたのは極めて当然の成り行きであった
その特徴はムササビの動きを模した形象拳であり 木立などの高所での戦いを得意としていた
その空中自在のすさまじい攻撃力の恐ろしさから
この地には決して余所者は近づかなかったという
民明書房刊
『奇跡の鳥慶漢(ウーケイハン)』より
氣功闘法…
氣とは人間の肉体がもつ生体エネルギーのことを言う
本来人間だれしもがもつエネルギーではあるが これを武術として応用するには並はずれた修練が必要とされている
この氣を引きだすことを氣を練るといい 一定の呼吸と動作の反復組合わせによりなされる
その力は驚異的なものであり 一例として中国の氣功闘法の達人は 己の髪の毛に氣を注入することによりこれを針金のごとく化し
これで敵の急所を突き一撃のもとに絶命させたり 同じく氣を注入した紙片でもって岩石をもまっぷたつにしたという
民明書房刊
『氣−その効用と実践』より
千歩氣功拳…
離れた所から氣功法によって発する「氣」とう人体エネルギーだけで敵を倒す「百歩神拳」は広く知られているが それを更に強大にしたのが千歩氣功拳である
数ある中国拳法奥義にあって 至高の技であり 拳を志す者は だれもが修得を夢見るが その修業は 想像を絶するため これを極めた者は数少ない
民明書房刊
『氣の科学』より
男塾名物 盥支蝋(かんしろう)…
頭上になみなみと油の入ったタライをもちあげる
そのタライの油面に極めて不安定な木端にのせた蝋燭を浮かべる
タライを少しでも微動させれば蝋燭は倒れ 火だるまとなるは必定である
明治維新直後 その熾烈過酷さな教育で猛名をはせた 三の関兵学校に於いて体罰のひとつとして行われたという
民明書房刊
『教育と体罰』より
W光蛍(こんこうぼたる)…
学名エジプティアン・ネオム・ファイアーフライ 体長約20ミリ ナイル川流域に生息し 極めて明るい光を放ち その集団性と知能の高さで知られる
古代エジプトでは ガラス瓶に入れ 家庭での照明として 各家庭で使用されていた
また その特質を利用し どんな隊形でもとれるよう調教した一群のこの蛍を 夜空に放ち 戦時の軍事伝達や商店の広告看板として 大いに用いた
しかし 余りの乱獲がたたり7世紀初頭には絶滅が確認された
ちなみに 現代 都会の夜空を彩るネオンサインの語源は この蛍の学名にある「ネオム」に由来する
民明書房刊
『驚異の昆虫世界』より
モングール・ピラニア…
一般にピラニアの獰猛性は知られているが 中でも蒙古・オリノル川に棲息するモングール・ピラニアは 体長も大きく 特に凶暴で土地の人々には「水中の悪魔」として恐れられている
その牙は百匹も集まれば 水浴びに来た水牛をものの十数秒で 白骨だけにしてしまうという
ちなみに その肉は大変な美味とされ 燕の巣・熊の掌と並ぶ満漢全席三大珍味のひとつとされている
民明書房刊
『食うか食われるか!!世界食通事情』より
驚とう操鰐術(きょうとうそうがくじゅつ)…
南アジア一帯には野生のマーダー・クロコダイルが多数生息しているが 十八世紀初頭 かの地ではこれを飼い慣らし操る術が発達した
この術を応用し 村人は村の周囲に堀を作り その中に飼育したワニを放ち 外敵の侵略を撃退したという
このため ワニは守護神として人々に大切にされた
現在でも南アジア某国には ワニを殺した者は死刑という法律が残存しており 昨年うかつにもワニ皮のハンドバッグを所持していた日本人女性が終身刑となったのは周知の事実である
民明書房刊
『クロコダイル・ダンディ−爬虫類よもやま話−』より
一文字斬岩剣
世に燈篭切りといふ 江戸時代 剣聖とうたわれし一文字流 神泉正宗(こういずみまさむね)が
家康に請われ一度だけ御前にて石灯籠を一刀両断
世間(あたり)を驚かせたといふ
以来 三百余年 剣道界に於いて 幻の業とされ
これを極めたるもの なし
余談ではあるが
不可能を可能とする意の ”魂剣石をも斬る”といふことわざは これをいふなり
1905年民明書房刊
『剣史記』より
モルグケシ草(ケシ科)…
一般に麻薬は植物から抽出されることが多いが 中でもアジア北部カングール地方でのみ産出される このモルグケシ草はその強烈な幻覚作用で有名である
これが広く知られるようになったのは西暦一三二八年カングール王国がタンジール王国に攻められた折 カングール王国のプルチャガ将軍が 敵軍をこのモルグケシ草の群生する花畑におびきよせ 幻覚作用で敵を同士討ちさせ全滅させたことによる
ちなみに現在 このモルグケシ草の栽培は当局によって厳重に禁止されている
民明書房刊
『現代麻薬集成』より
宙秤攣殺闘
長い伝統と歴史をもつ中国拳法史上にあっても 唯一度だけ行われたという史上最凶の戦い
明朝末期の一六一五年二月二十九日 場所は格闘技の聖地といわれた雲南省青牙山山頂火口…
当時雲南地方で勢力を二分し抗争にあけくれていた南陽拳と北陰拳の戦いに終止符を打つべく 時の皇帝の命により
双方およそ三百人からの全弟子を天秤にかけ 両派最高師範がその存亡をかけて戦ったという
勝負は北陰拳の勝利に終わり 敗れた南陽拳は全滅し拳法史上から姿を消した
民明書房刊
『拳法興亡史』より
盤隆氷……
氷洞の中で 急激な高低温度差によってできる きのこ上の氷の隆起
巨大な物は直径二十メートルにもなる
北海道不知火山の近くの氷洞に数多く見られる
民明書房刊
『氷の科学』より
六忘面痕…
二世紀 中国漢代後期 大罪を犯した咎人に課した刑罰のひとつ
考・忠・信・義・仁・礼の六つの徳を忘れた反逆の徒という証に 左右あわせて六条の傷を顔面に切り刻んだという
現代でも不貞の輩を指して 忘六者(ぼうろくもの)というは これに語義を発する
民明書房刊
『古代刑法全』より
【さ】
趨滑襲(すうかっしゅう)…
中国明代に室内戦用に考案された武器
その特色は刃の両端にある極めて弾力性に富む球状の特殊ゴムである
これを打ち 壁や床・天井に反射させ敵を攻撃した
もちろん その反射角度は精妙な計算が必要であった
ちなみに 現代の室内球技・スカッシュの原型がこれであることは賢明な読者の推察通りである
民明書房刊
『室内球技における中国文明の影響』より
甲冑軍隊蟻…
学名(エジプティアン・キラー・アント)体長20ミリ 別名「砂漠のピラニア」といわれるほどの凶暴性と集団性にその特徴がある
百匹のこの蟻が集まれば 駱駝一頭を三分以内に白骨化してしまうという
知能も高く 飼育すれば人間の命令にも従うようになる為 古代エジプトでは麻製の手袋にこの蟻を詰め 労働力の補助としていた
ちなみに現代でも エジプトでは忙しくて人手が欲しいとき「蟻の手も借りたい」と表現するのは これに源を発する
民明書房刊
『実用動物辞典』より
翔穹操弾(しょうきゅそうだん)…
中国三千年の歴史をもつ漢方医学を応用した拳法
長さ五ミリほどの銀製の礫(つぶて)を打ち込むことによって人体の筋肉組織の結節を刺激し その腱反射で相手の五体を自由自在に操った
この技の極意は 礫を相手の結節に寸分の狂いもなく打ち込むことにある
ちなみに この技を完全に会得した者は中国拳法の長い歴史の中でも三人とはおらず 至難の業とされている
民明書房刊
『知られざる秘拳』より
灼炎畷掌(しゃくえんていしょう)…
人間の平熱は36〜37度であるが その発する総熱量はおよそ10万キロカロリーにも及ぶ
その熱量を均等に人体に配分する働きを持つのが柱脊神経であるが 想像を絶する修業により それを自在に操り 熱を人体の一点に集中することを可能とするのが灼炎畷掌の要諦である
この時 温度は850度にも達し これが 相手の皮膚の分泌物である脂・リン・油汗などを一瞬にして発火させるわけである
ちなみに闘志あふれる様をたとえていう「燃える闘魂」「燃える男」という表現は 無意識のうちに柱脊神経を活動させている状態をさす
民明書房刊
『人体−その代謝機能の神秘−』より
硫篋氷樹(りゅうきょうひょうじゅ)…
その起源は蒙古中央部で盛んに行われていた篋氷闘である
これは厚さ約1cmという薄い氷の張った湖沼を選び そこでいつ氷が割れるかもしれぬという恐怖の中で闘うというものであった
当然 薄い氷を割らずに動くには卓越した体術が必要とされた
後に製氷技術の発達と共に 三次元的動きを加味するため 樹を模した氷の上で闘うようになったのが硫篋氷樹の決闘法である
ちなみに 現代でも恐怖で身の縮む様のことを「薄氷を踏む思い」というのはここから発する
民明書房洋書部刊
『SKATER’SWALTZ』より
纒がい狙振弾(てんがいそしんだん)…
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義
この技の創始者 宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は正確無比の打球で敵をことごとく倒したという
この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は 運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを得るために最も効果的であることが証明されている
ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが 最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり 中国がその起源であるという説が支配的である
民明書房刊
『スポーツ起源異聞』より
地獄相撲(ちゃが・ぽるて)…
世界各地に 日本の相撲に類似した格闘技が点在するが 特に有名なのは モンゴル相撲である
その歴史は古く ジンギスカーンの時代までさかのぼるという
勇猛果敢な騎馬民族である彼等は 戦闘訓練の一環として好んでこれを行った
中でも 17世紀に時の暴君・ジミヘンカーンによって発案された地獄相撲は 地上15メートルの高さに土俵を作り そこで生死を賭けて戦うという 凄まじいものであった
ちなみに現代の日本の相撲で使う「どすこい」という掛け声は この地獄相撲最強の戦士として知られた「ドスコイカーン」の名に由来するという説もある
民明書房刊
『相撲人生待ったなし』より
ラ・メルヴェル…
17世紀フランス ブルボン王朝では貴族政治の退廃は極限に達していた
彼らは退屈をまぎらわすべく 囚人相手に恐るべき拷問法を考案した
それがラ・メルヴェルであり 毒を飲まされた囚人が 解毒剤を求め 割ることの不可能な鉄球相手にもがき苦しむのを見て楽しんだという
ラ・メルヴェルとはこの鉄球を意味し 現代でもフランス各地の博物館に現存する
民明書房刊
『西欧文明−その爛熟と退廃−』より
俗にいう『昇竜風』…
気象学上は主に標高二千メートル以上に山の北斜面
断崖絶壁に於いて発生する風速二千メートル以上の上昇気流をいう
一九二四年スコット大佐の率いる英国エベレスト登山隊の一員がその北壁に於いてザイルが切れ
危うく一命を落としそうになった時
この昇竜風によって救われたという奇跡は
登山家の間ではあまりに有名な話である
民明書房刊
『世界気象大鑑』より
赤鞭斬(レッド・ウィップ・ジェノサイド)…
帝政ローマ時代 奴隷達を処罰する為に用いられた武器
この鞭の特徴は鋭利な刃物が間隔を置いて仕込まれており その為ひねりやしなりが自由自在という点にある
赤鞭の名は 常に その皮部分が人の血の色に染まっていたことに由来する
民明書房刊
『世界拷問史』より
轢鋲球(れきびょうきゅう)…
古代中国 戦乱の時代 屈指の名将として名高い周のハン公将軍が考案したといわれる機動兵法
特に敵が大集団の場合に その威力を発揮し 天下分け目の決戦として知られた黄原の戦いにおいては ハン公将軍 自らが率いる轢鋲球わずか三騎で敵である呉軍一千期を大混乱に陥れたという
ちなみに 余談ではあるが この轢鋲球は 平衡感覚の向上に最適であるため第二次世界大戦中世界各国の空軍で飛行訓練方法として用いられた
民明書房刊
『世界古代兵器大鑑』より
蛇墨輒闘(じゃぼくちょうとう)…
数ある中国拳法諸流派の内 その苛烈さで知られる赤狼流総帥選出時に行われる決闘法
墨液を膝の高さまで満たした 二間四方の水槽に全身が黒一色で猛毒をもつ 黒咬蛇を放ち その中で闘う
黒咬蛇の見ようとも見えぬ恐怖の中で闘うことは拳法の技量以上に 強靱な精神力が要求されるのはいうまでもない
もちろん 運不運も大きく作用する
ちなみに 現代でも必死に努力をしているにもかかわらず報われぬことを『黒蛇に足を咬まれている』と表現するのはこれに由来する
民明書房刊
『世界死闘決闘百選』より
騎馬戦車スコルピオン…
古代ローマ帝国の英雄・カエサルが考案し使用した伝説の兵器
その威力は絶大で ラビオーリの戦いでは敵国メルビアの兵一万を このスコルピオンと名付けた騎馬戦車わずか十両で潰滅させたという
その秘密は驚異的な装備・仕掛けにあり まさに当時としては超近代兵器だったわけである
ちなみに二十世紀の戦車設計にもそのアイデアは数多く取り入れられている
民明書房刊
『世界史に見る現代兵器の源泉』より
疆条剣(きょうじょうけん)…
西洋の剣法として盛んなフェンシングはヨーロッパが発祥の地とされていたが その源流は 遙か中国秦代にさかのぼるという説がある
この剣は 針のように細く鋭利にとぎすまされている為 わずかの力で素早く相手の急所を突くことができる
これを 中国拳法と融合させ 数々の秘技を編み出し必殺の武術として完成させたのが シュウ家二代目 邊針愚(へんしんぐ)であり その名が「フェンシング」の名の由来であるという
民明書房刊
『世界スポーツ奇譚』より
晏逅寺軟體拳(あんこうじなんたいけん)…
一般に酢が人間の体を柔軟にする成分(ビノドキシン)を多量に含有していることは知られている
この性質を応用し 特殊な拳法を編みだしたのが 晏逅寺軟體拳である
その修行者は この世に生をうけた時より酢を満たした大瓶の中で生活・成長し 超柔軟な体質をつくりだしたという
その人体構造学の制約を越えた拳法は必勝不敗の名をほしいままにした
ちなみに 現代でも副食品として身近なラッキョウは この軟體拳の達人であった 陳辣韮(ちんらっきょう)が日々の糧を得るため 修行中に自分の壺に実を漬け 製造・販売したのがその名の由来とされている
民明書房刊
『世界の怪拳・奇拳』より
乖宙浮遊體(かいちゅうふゆうたい)…
一般に蝙蝠の空中揚力の強さは知られるところであるが 中国河南省山奥に生息する攣鵠蝙蝠(れんこくこうもり)はその揚力が5kgもあるといわれる
元朝中期 青巾族の乱の折り 元軍の都尉・安史明はこの蝙蝠20匹を使い 万里の長城を越え敵を攪乱することに成功したという
これを応用し 多彩な変化技を加えて成立したのが乖宙浮遊體であり 怪拳として世に恐れられた
民明書房刊
『世界の怪拳・奇拳』より
黒闇殺……
全く目のきかぬ闇夜や暗い屋内での殺傷を目的とした暗殺拳
この修行方法としては目隠しをして禅を組み 他の者に針を地に落としてもらい その気配を察知することから始める
初めは耳元から だんだん距離を遠くし 最低でも十Mの距離から針の気配を察知できねばこの拳は極められないという
つまり聴覚視覚など五感はもちろん 大切なのはその場の空気の微妙な動きをよむ とぎすまされた超感覚を養うことにあるのである
民明書房刊
『世界の怪拳・奇拳』より
死穿鳥(しせんちょう)…
中国雲南省原産 鷲科の猛禽
その性質は極めて攻撃性に富み
その特徴的な鋭い嘴で 獲物の急所をたくみにねらい
時として牛馬も倒すという
明朝末期
拳法家の宋大源はこれを飼いならし
嘴に即効性の激毒塗り 殺人鳥にしたて それを己の拳法との同時攻撃という
特異な死穿鳥拳を完成させたと伝えられる
民明書房刊
『世界の怪拳・奇拳』より
爆挺殺……
戦国時代 濃越の国主 富善 長友の守定兼と習野の国主 黒羽行康の
松ヶ原合戦の折 一進一退の膠着状態を打ち破らんと
黒羽軍侍大将江藤新兵衛が単身火薬を背に敵の本陣に突入し身を挺し自爆
見事 敵将長友の首級をあげたという必死の奇襲戦法である
民明書房刊
『戦国異聞記』より
剣座天ほう耐(けんざてんほうたい)…
戦国時代中期 時の侍・武将達が 己の勇気・胆力を誇示し 競う目的で行われたのが その発祥である
いつ落下するとも知れぬ剣山の恐怖のもとで耐えるには 卓越した精神力を要求されるのはいうまでもない
当時は隆盛を極め「これをやらねば侍にあらず」とまで言われたが 恐怖の余り発狂したり逃げ遅れて死亡する者などが続出した為 諸大名はこれを禁止した
現代でも一部地方では青年達により村おこしの余興として行われ 観光振興に一役買っている
民明書房刊
『戦国決闘異聞第七巻』より
蛇轍槍……
室町時代後期 希代の槍の達人といわれた 辺見鉄山によって考案されたという
中国の十節棍に改良を加えた変幻自在の仕掛け節である
鉄山没後 多くの武芸者達がこれを極めようとしたがその操作性の難しさが故に習得した者はいないという
民明書房刊
『戦国武芸者往来』より
《ver.民明with鬼ヒゲ》
これは戦吉兆占針盤(いくさきっちょうせんしんばん)といってな……
戦の命運を占うために使われたもんだ
戦国時代希代の名将とうたわれた武田信玄が中国の霊占をヒントに考えだしたといわれている
見てのとおり99の勝利ばかりで
死というのはひとつしかない
参考文献
民明書房刊『戦国武将考察』
男塾名物 大鐘音……
その由来は戦国時代 武田信玄が上杉謙信との合戦に於いて
どうしても援軍にいけず
苦戦におちいってる遠方の味方の兵をはげますために
自陣の上に一千機の兵をならべ
いっせいに大声を出させ戦を送ったという故事に由来する
その距離はおよそ二十五里 キロになおすと100キロ離れていたというから驚嘆のほかない
余談ではあるが
昭和十五年の全日本大学野球選手権に於いて
W大学応援団のエールは神宮球場から池袋まで聞こえたという記録がある
民明書房刊
『戦国武将考察』より
抛託生(ほうたくしょう)の行…
戦国時代屈指の名将といわれた毛利元就が天下分け目の砥石が原の合戦の折りに戦場に送り出した隆元・元春・隆景の三人の息子と危険と苦しみをわかちあい
戦勝を祈願するため 中国秦代の韓信将軍の故事にのっとりおこなったのが最初とされる
戦場にある者に対する深い愛情なくしてはできない荒行である
ちなみに 現代でも使われる 親が我が子を思う気持ちの強さをたとえていう「毛利三綱の情」とはこれより発する
民明書房刊
『戦国武芸者往来』より
【た】
翹磁大撥界(きょうじだいはっかい)…
中国拳法中興の祖といわれる 黎明流 珍宝湖が 自らの秘拳修行の為玉仙山に籠もった時開眼した門外不出の秘奥義
当時 玉仙山には1立方センチあたり 5万5千ガウスという超磁力を持つ太極磁石が産出し これを拳法に結びつけることにより 完成した
つまり磁石にはS極とN極があり 異極間には強い反発力を生じるが 同極間では強い結合力を生じる
この原理を応用した訳である
すなわち敵の武器に太極磁石粉を付着させ 同極の太極磁石で出来た防具類を着用すれば それは無敵の防御幕(ボディ・バリア)となるのである
現代でも 第四のエネルギーいわれる磁力(マグネット・パワー)の応用範囲は 軍事・運輸・発電・宇宙開発と 多岐にわたっている
民明書房刊
『大磁界』より
攪音波(かくおんぱ)催眠…
音の波長が人間の脳に影響を与える影響を利用した一種の催眠効果
音の周波数を変化させることにより脳の前頭葉を刺激し さまざまな幻覚状態を現出し相手の精神をも自由自在にコントロールする
ちなみに現代ではABC兵器を越える未知の戦闘法として 米ソ間で開発競争が行われている
民明書房刊
『世界の怪拳・奇拳』より
頭槌鐘砕(とうついしょうさい)…
あらゆる格闘技において 手足につぐ第三の武器は頭である
しかも その破壊力は手足をも凌ぐ場合がある 中国拳法に於いては ことのほか重視され 武闘家達は 頭を鍛えることに精進した
その修行方法の究極が頭槌鐘砕であり これは寺院の鐘を撞木のかわりに頭で突くという荒業であった
これを極めた者の頭は瘤が固まり 骨も変形し 金槌のような強度・形態を有したという
中でも達人中の達人の撞く鐘の音は なんと周囲十里(約40km)にまで鳴り響き 大晦日の除夜の鐘や 災害時の警報としても役立った
民明書房刊
『誰が為に鐘は鳴る』より
操象戮かん闘法(そうぞうりくかんとうほう)…
陸上最大の生物・象は最大の破壊力をもつことで有名である
象の欠点として鈍重な動きがあるが それを特殊な訓練法により恐るべき敏捷性を身につけさせ これを数々の秘技をもつ戦闘法として確立したのが古代インド人である
古代インドでは 戦争の時 象の多寡で勝敗が決するとさえ言われた
ちなみに 英語で象をエレファントというが これは当時 象の訓練をインド洋上のエレファン島で行なっていたことが語源といわれる
民明書房刊
『闘う動物大百科』より
指撥透弾(しはつとうだん)…
弓術至高の流派として名高い 千弦流の開祖 弓 栄喚(きゅう えいかん)が編み出したという究極の秘技
5本の指を弓に見立て 目に見えぬほど細い羊の腸で作られた糸を弦とし これもまた目に見えぬ鯨のヒゲからけずり出した矢4本を同時に放つ必殺技
これからもわかるとおり 二度目はきかぬ一撃の技だけに その意図を悟られぬようにすることがこの技の要諦である
ちなみに この技は暗殺術として最適のため 時の皇帝・貴人の前では相手に向かって手を開くことは 固く禁じられていた
民明書房刊
『中国宮廷儀礼典範』より
纏がい針点…
その語源は動いている針と針の先端同士を合わせることにあり 人間のもつ動体視力と精神力を極限にまで鍛え高めた時初めてできる見切り技
地上10mの高さから下面中央に鉄針のついた岩を落とし 口にくわえた鉄針で受け止めるのがその練習法である
最初は5kgの岩から始め 徐々に重さを増やしていきこれを会得したというには300kgの岩を受け止めることが出来ねばならない
民明書房刊
『中国拳法修行大鑑』より
無明察相翫…
中国拳法 その三千年の歴史において最大の秘技として知られている
その特色は現代でいう行動心理学のケッペルの法則を応用し 相手の動きを完全に予想することにある
ケッペルの法則とは 人間がある一定条件下で心理的圧迫状態に陥った時 年齢・性別・知力・体力・性格にかかわらず全て同様の行動パターンをとることをいう
これは人間以外の動物にも当てはまり 一例をあげれば箱の中につくった迷路にネズミを放しある刺激を与えると 全てのネズミは同じ順路を通り逃げ回る
現代最高峰の心理学理論を応用した拳法がすでに存在していたとは驚嘆のほかはない
民明書房刊
『中国拳法−その科学性』より
辮締旋風(べんていせんぷう)大車輪…
中国清代初期 辮髪の習慣を活用した幻の拳法があった
修行には重さ100貫20寸角の雫鋼鉄(だこうてつ)を吊し 頭髪と首を鍛えたという
この拳法を会得するためには最低3個の雫鋼鉄を持ち上げ 自在にふりまわすだけの技量が要求された
ちなみに現代でいう「借金で首が回らなくなる」という表現は 当時雫鋼鉄が非常に高価なため途中で買えなくなり 修行を断念した者がいたということに由来する
民明書房刊
『中国拳法大武鑑』より
傀儡窕彭糸(くぐつちょうほうし)…
人体の筋肉運動を命令するのは脳であるが その脳と筋肉各部の中継点となるのが神経節である
ここに糸のついた極細の針を打ち込み 糸の微妙な操作によって刺激し 相手を自在に操るのがこの技の要諦である
その発祥は中国秦代 金の採掘で知られる華龍山とされ 他国からさらってきた奴隷達を効率的に働かせる為に使われたという
これに 当時の拳法家達が目をつけぬはずはなく 長年の時を経て完成したのが傀儡窕彭糸である
民明書房刊
『中国拳法に見る東洋医術』より
天稟掌波(てんぴんしょうは)…
中国三千年の歴史を誇る 南朝寺教体拳最大の秘技とされている
この技を極めたという民明最高の拳士 林 周明は百米頭上を飛ぶ鳥を気合もろとも一閃のもとに落としたと伝えられる
これから俗に落鳥拳とも呼ばれている
因みに 林 周明は料理人としても当代随一といわれ
この天稟掌波で落とした鳥は肉がよくしまり これでつくられた料理は最高の宮廷料理として珍重された
現代でも最高の鳥肉をテンピン肉というはこれなり
民明書房刊
『中国三千年の歴史に学ぶ現代人の知恵』より
キョウ撥雷神拳(きょうはつらいじんけん)…
広く知られているように 自然界には電気ウナギ・電気クラゲのような体内に発電器官をもつ生物が数多く存在する
人間の血液にも微量ながら電流を帯びたイオン質が含まれている
それを修練により増幅させ強力な電流とし その刺激で敵を怯ませ 倒すのが中国拳法秘中の秘といわれるきょう撥雷神拳である
伝説ともなっているその開祖・司び麗(しびれい)は身の丈十尺以上の熊に銅線を巻き付け 一撃のもとに感電死させたという
ちなみに 現代でも感動したときなどに「しびれる」というのはこの司び麗の名に由来するという
民明書房刊
『中国電化大革命史』より
噴血針…
古代中国医術で用いられた医療器具
これを体内に打ち込み 血液のもつ浸透圧の差を利用することにより 体内にたまっている悪い血や膿を体外に排出させる
すなわち 現代医学でいうタンジェリン・カテーテルである
数千年もの昔 このような現代最先端の医療原理が存在したとは 驚嘆のほかはない
民明書房刊
『中国古代吃驚医学大鑑』より
鶴脚閃走術(かくきゃくせんそうじゅつ)…
中国拳法史上 幻とされる三代奥義のひとつ
その発祥は 中国版巌流島の決闘として名高い陳宋明と泰報刻の台南海岸の決闘の折 足場の悪さを克服する秘策として 陳宋明が咄嗟に編みだしたとされている
この技には 強靱な腱力はもちろんのこと 絶妙なる平衡感覚と 卓越した体術が必要なのは言うまでもない
後に これを発展させた数かずの応用技が生まれた
民明書房刊
『中国日本武術交流秘史』より
千日ほう鏡…
この技の要諦は 集中力・反射神経を極限までとぎすまし 相手の動作を寸分たがわず 一瞬にして模倣することにある
その修行法は数あるが 代表的なものは氷柱の下で 滴る水滴を 反射神経のみにより無意識のうちに かわすことが出来る様になるまで 禅を組むというものである
もちろん 卓越した体術が必要なのはいうまでもない
ちなみに現代でも残る格言に『人のふりみて我がふり直せ』とあるのはこの修行訓の名残である
民明書房刊
『中国の奇拳−その起源と発達−』より
暹氣龍(虎)魂(しんきりゅう(ふう)こん)…
中国拳法において 人体最後の神秘とされる「氣」エネルギーを利用した技は数あるが 中でも その最高峰とされるのが これである
この技の要諦は「氣」を刀身に集中し 龍(虎)の形をした衝撃波として繰り出すことにあり その圧倒的な破壊力に比例して 消耗度も大きい為 短時間に連続して撃つことは不可能とされる
ちなみに 同等の実力をもつ者同士が闘う様を「龍虎相打つ」と表現するのは これが源である
民明書房刊
『中国秘拳満漢全席』より
跳蚤器(ちょうそうき)…
中国歴史上のなみいる英雄・豪傑の中でも勇名をはせた 東門慶将軍が発明したとされる
東門慶将軍は背が低かったが それを補うため頭上からの攻撃の有利さと敏捷性を得られる この跳蚤器を考案し 大いなる戦果をあげた
当然のことながら この跳蚤器を使うには 強靱な筋力と卓越した均衡感覚が必要である
ちなみに 現代でも男子生誕の折 螺旋状に型どった麺を頭上にのせて勇敢に成長するよう祈願する風習があるのはこの名残である
民明書房刊
『中国武具−その創造と継承−』より
中国漢代後期 今の華北を中心とする 武闘家達の間でさかんに行われた
当初は地上に櫓を組み なされていたが 次第にエスカレートし大千峰の火口で 行われたという記録も残っている
そのあまりの危険さに 唐代には皇帝によって禁止令が発布されている
余談ではあるが 絶対絶望の窮地に追い込まれる意味の
天縄境場に入るとは ここから意を発する
民明書房刊
『中国武術大覧』より
鎮守直廊(ちんじゅちょくろう)…
中国清代 東の大林寺と並ぶ
西の空嵐寺(くうらんじ)に学ぶ拳法家達が その修行を極めた者の証として最後に挑戦した
本殿まで一直線状にのびた直廊の中はいくつかの房に区切られ そのひとつひとつに仕掛けや番人がおり そこを通りぬけた者だけに修業証が授けられたという
民明書房刊
『中国武術大覧』より
王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)…
紀元前三千年 世界最古の文明を誇る古代エジプト王朝では 歴代の王(ファラオ)はその富と権力の証として巨大なピラミッドを構築し 莫大な財宝と共に死の眠りについた
そして この王家の谷と呼ばれる一群のピラミッド地帯を守るため 最強精鋭の闘士をよりすぐり「王家の谷の守護者達」と名付けた
彼らは中国拳法とは異質の特殊な格闘術を発達させたが 対戦して生き残った者が皆無なため その技の正体は一切不明である
なお 彼らは不老不死の肉体をもち 五千年を経た現在でも砂漠の一隅に潜み その技を伝えているという説があるが確認されていない
民明書房刊
『ツタンカーメンの逆襲』より
竜盆梯モウ闘(りゅうぼんていもうとう)…
中国拳法完成期といわれた明朝末期盛んに行われた
二名対二名で戦う連帯組み手(現代でいうところのタッグ・マッチ)の一種
直径三十米の大器になみなみと濃硫硝酸を満たし
その上に長さ二十五米の梯を組む
この梯山東省白新山で伐採された非常に軽くもろい老柔杉(らおろうすぎ)つくられ
三名以上が同時にその上にのると割れ落ちるように強度が計算されている
つまりその梯の上で戦えるのは両軍一名ずつで
選手が交代する場合は 今まで戦っておった者が
この梯を完全にでてから次の者が入らねばない仕掛けになっていた
なお余談ではあるが
現代でもこの老柔杉を用いて家屋を建造することは
強度不足の為 法によって厳しく取り締まられており
安普請の貧乏屋をさして”ラオロウ”というのはこの所以なり
民明書房刊
『鉄拳記』より
鶻宙身(かっちゅうしん)の法…
数ある中国拳法秘奥義の中でも最高峰に位置する技 この技の真骨頂は ある一点に着地する時 その全体重がかかる寸前に 次の一点に 素早く連続移動し 一点あたりにかかる負荷を無に等しくすることにある
この究極の身軽さを得るには 指一本で倒立し 地に並べた卵を 潰さずに移動しつづけるだけの修練が必要である
この鶻宙身の法を応用した最大の秘奥義が『鶻宙扇舞殺』である
民明書房刊
『独習中国拳法』より
【な】
怒粧墨
中国唐の時代 山東省の拳法家達が好んでいれた入墨の一種
体温の上昇にともなって浮かびあがるよう特殊な墨を用いて彫ってある
そしてその効用としては 相手を威圧する以上に
体表細胞組織の密度を高め皮膚を硬質化させることにあったという
民明書房刊
『肉体の神秘』より
練活気挿法…
人間はどんなスポーツ選手でも自己の潜在的肉体能力を50〜60%しか使用していないという
この気挿法の目的は自己催眠をかけることによって精神的な集中力から
自らのもつ体能力を瞬間的に100%ひきだすことにある
通常自己催眠に至る方法としては種種あるが 密九教の呪文を唱えることが多い
現代でも重量上げなど瞬間的な瞬発的なパワーを要求されるスポーツの一流選手たちの中には
この法を人知れず体得実践している物がいるといわれる
民明書房刊
『肉体の神秘とスポーツ』より
男塾血誓痕生(けっせいこんじょう)…
その由来は中国大陸をかけめぐり
その勇猛果敢なことで名をはせた
蒙古ジンギス汗(かん)の一族が 仲間に戦死したものがでると
おのれの腕にその名を刻み
永遠の復讐を誓い
必ずカタキをとったという故事にちなむ
近代日本でも
極道社会に於いては殺された親分の名を腕に刻み復讐を誓う風習が残っているという
民明書房刊
『日本風俗奇譚』より
【は】
魔翔流気法…
太古の昔から 空を飛ぶことは人類の見果てぬ夢だった
それを最初に実現したのはライト兄弟とされているが 実は古代中国の山岳地方に住む抜娉族(ばっとうぞく)の手によって成し遂げられていたという
彼らは 谷間から常に吹き上げる強力な上昇気流を利用して空を飛び 交通や軍事に用いた
もちろん だれにでも飛行が出来るわけではなく 選ばれた人間が過酷な修行を重ねて始めて出来る技であった
ちなみに この技を会得出来るのは一万人にひとりと言われ 達成者は『抜娉万(ばっとうまん)』と呼ばれ 称えられたという
民明書房刊
『バットマンかく語りき』より
操蜂群拳…
一般に蜂の特異な集団性は知られる所であるが 中国拳法においては 三匹で刺せば 猛牛さえも絶命させるという禽虎蜂(きんこばち)を調教し利用した殺人拳が編み出された
このため これが暗殺の道具として用いられることを恐れた古代中国 時の権力者達は 蜂を飼うことを厳禁した
民明書房刊
『浮虻流(ふあぶる)昆虫記』より
血闘援……
江戸時代、生命と名誉を賭けた御前試合などで
肉親や友人などが声を出して応援できぬため
胸に"闘"の一文字を刻み
身をもって闘士と苦しみを同じくし
必勝を祈願するという応援の至極である
その起源は遠く鎌倉時代に伝わった中国の兵法書『武鑑』にあるという。
しかしその胸の傷字は一生残る為
これをするにはよほどの覚悟と相手を思う気持ちが必要であることはいうまでもない
民明書房刊
『武士魂』より
渦龍天樓嵐(かりゅうてんろうらん)…
中国槍術 その最高峰にあり槍聖としてあがめられた 呂朱棍が創始したといわれる幻の秘技
槍を すさまじい勢いで回転させることにより 小竜巻ともいうべき 乱気流現象を起こし その風圧で相手を攪乱した
その威力は空を飛ぶ鳥を落とし 雨の日は頭上で回転させれば 傘のかわりをもなしたという
ちなみに現代でも 突然の雨があった時 雨をやませるまじないとして 棒きれを拾い頭上で回転させる老人の姿が しばしば見られるのは この名残りである
民明書房刊
『武道達人逸話集』より
紀元十一世紀古代中国 動乱と野望うずまく宋の時代―――
時の権力に反旗を翻し天下に受け入れられなかった豪傑・名将達が集い 別天地をつくった
彼等は自然の利をたくみにいかした一大要塞を築きあげ いかなる大軍の攻撃をも撃破した
その名も梁山泊―――
そこでは 広大な中国全土から集結した諸流派の名だたる拳法家・武道家達が昼夜を問わず凄絶なる修行・研究を重ね やがて それは梁山泊馮翊拳(ひょうよくけん)と呼ばれるひとつの新しい流儀の完成を見るに至った
その秘技の数数と想像を絶する 圧倒的な戦闘力は これを極めた者ひとりで兵士千人分に値するとさえ畏怖された
後に梁山泊軍が皇帝の命により行った大宋国平定はこの力によるところが大きかったのはいうまでもない
民明書房刊
『武の中国史』より
この世に存在する全ての物体は分子の集合によって成りたっている
その中でも鉱物は特異な構造を持ち その分子集合体の凝集力の一番弱い箇所に衝撃を与えると その分子間の連鎖反応により極めてたやすく物体は破壊される
この物体の臍とでもいうべき箇所は 学術的にプルッツフォン・ポイントと呼ばれる
たとえば地球上で最強の硬度を持つダイヤモンドにおいても そのプルッツフォン・ポイントを見極めれば 鑿の一撃で一瞬にして粉々にすることも可能である
しかし物体のこのポイントを見つけるのは至難の技であり 先に例を出したダイヤモンドのカット職人でも30年近くの修行が必要という
民明書房刊
『分子核構造その理論』より
炎刀脅油闘(えんとうきょうゆとう)…
達人同士が その雌雄を決する為に考案された決闘法は数あるが 中でもその極にあるのが炎刀脅油闘である
その発祥は 戦国時代の名将・織田信長が侍大将を決める為に ふたりの候補者を闘わせたことにある
全身に油をかぶり 長時間火をともせる松ヤニを刀身に塗り 触れただけでも火ダルマという この決闘法を考案したのは 冷酷非情と呼ばれた信長ならではといえよう
余談ではあるが この決闘法を度々楽しんだ信長が 後に明智光秀による本能寺の変で炎に包まれ 死を迎えたのは皮肉な因果応報といわざるをえまい。
民明書房刊
『炎の武将・織田信長』より
【ま】
宙磁きゅう斬刀…
知っての通り磁石にはS極とN極があり 異極間には強い結合が働くが 同極間では強い反発力が働く この原理を応用したのが中国拳法幻の秘奥義といわれた宙磁きょう斬刀である
この技の要諦は あらかじめ闘場となる場所の地中に磁界をつくる強力な磁石を無数に埋めておき 磁気を帯びた鉄粉を混入して作られた刀剣を用いることにある
つまり土中からの磁力と刀剣の磁力は同極であり これによって宙に浮かぶのである
そして技の使い手は 袖などに隠し持った一対の異極の磁石を巧みに操り 縦横無尽の動きを浮いた刀に与え 相手を攻撃するのである
当然 この技に必要とする磁石は中国・ソ連の一部鉱脈からのみ産出される特殊なものであり 他の金属に反応しないのは言うまでもない
民明書房刊
『マグネットパワー−21世紀をこう変える−』より
【や】
男塾名物
『羅倶美偉(らぐびー)』
その起源は遠くヨーロッパ中世 ラグビー発祥の地イギリス・イングランド地方にあるという
そのころ 王侯達の間でラグビー(その原型というべきか)のチームを持ち 競い合う事が流行し
自分のチームを強くする為にそのような残虐な練習方法がいくたびか行われていたと記録にある
民明書房刊
『ヨーロッパ中世スポーツの起源』より
【ら】
千条ロウ紐拳(せんじょうろうちゅうけん)…
中国拳法史上その暗黒の流れとして
恐れられた殺人拳法魍魎拳と
その勢力を二分した 戮家秘伝の拳
目に見えぬほど細いが恐ろしいほど鋭く
研ぎ澄まされた刃物のような鋼線をムチのように自在に操る技である
その速さと空気抵抗のないスピードのため
肉眼でとらえることは不可能
そして その威力には骨をも寸断するといわれる
民明書房刊
『戮家その全貌』より
杜王町の住民の特徴
杜王町の住民は危機一髪で助かった時
すぐ「日ごろの行いがよかったから、わたし」という。
30歳以上の人は「イワシの頭も信心ね」とつぶやく。
別に宗教にこっているわけではないのだが、みんなこういう。
杜王町には年間、旅行者が20万人近く訪れるが、旅行者に対し町の店は不親切そのもので
「買いたけきゃ売ってやる」という態度。
これはムカツク。でも仲よくなると本当にいい人たちばかりである。
『旅行するなら日本のここベスト100』
民明書房刊 1500YEN(税込み)
【わ】
栄学館刊行書籍
【あ】
シュウ象刀
古代インド・マウリヤ王朝の英雄グンジーが用いたといわれる
刃渡り5メートル重さ約50キロの豪刀
グンジーは その一振りで象をもまっぷたつにしたということからこの名がついた
現代でもインド・パンジャブ地方にはこの英雄を讃えて
秋にはシュウ象祭がおこなわれる
栄学館刊
『インド母なる大地を往く』より
【か】
灼赤棒…
今からおよそ一千年前 騎馬民族としてその勇名をはせた
蒙古人の決闘の儀式の際に用いられた
その青銅の棒を灼熱させ両者が握りあうことで
お互いの闘志を確認しあったという
栄学館刊
『騎馬民族の逆襲』より
【た】
鬼達磨入墨(とーちんとう)
中国唐の時代
当代随一の拳法家といわれた英翔珍が 河北省の猿孫という拳法家と御前試合で戦い敗れた
英翔珍はその屈辱を晴らすべく次の試合に必勝を期し鬼達磨のイレズミを彫り 片方だけに目を入れ
三年後再び遠孫と戦い 見事勝利し 両目を入れたという故事に因む
そしてこの風習は いつしか武闘家や兵士達の中にもひろまり
いつまでも両目をいれられない者を片丹者(ぺーたんもの)といって蔑んだという
栄学館刊
『中国武闘三千年』より
【は】
勝利賽子(しょうりじゃいつ)…
戦国時代希代の名将と うたわれた武田信玄が考案したと伝えられる
寿・吉・勝・祝・喜・生の六文字をそれぞれ六面に書き入れたサイコロを
頭上高くに投げ 表にでた数字によって戦の行方を占ったという
しかし どの面がでても勝利を暗示する文字が書かれているわけで
いうなれば出陣の景気づけの儀式である
栄学館刊
『武家社会に於ける風俗・迷信』より
中津川大観著 時源出版刊行書籍
【あ】
磁冠百柱林闘…
中国宋代 四川省拳法家達によって盛んに行われた異種格闘技
当時は杉木立の枝をはらい 頂部を切断してその切口を足場とした
その杉は最低でも高さ一五米以上 直径は十センチから三米までと変化に富み 落下しようものなら即死はまちがいなく まさに命がけの勝負であった
後に四川省青陽山で強磁石が発見されるに至り 杉の頂部に鉄板をかぶせ磁靴を履き 二名対二名で戦う磁冠百柱林闘が完成した
千変万化の中国格闘技にあってもこの磁冠百柱林闘は最高の技量とチームワークを要求される高度な戦いのひとつである
現代のプロレスに見られるタッグマッチはこの磁冠百柱林闘を彷彿とさせる
中津川大観著 時源出版刊行
『偉大なる中国拳法』より
【さ】
万人橋……
戦国時代武田信玄と松山勝善の合戦の折
窮地に陥った主人 松山勝義を助けるべく 侍大将楠清久は援軍をひきいてむかった
しかし松山勝義のたてこもる高楼山へ行く途中にある雛谷の橋は敵の手によって落とされていた
そこで楠清久は一計を案じ、中国の兵法書『武鑑』にヒントを得た人橋をかけ 谷を渡った
この時人橋となった者三十人は 味方の兵を渡しきったあと ことごとく力尽きて谷に落ちたという
その後松山勝義はこの三十人の勇者達を讃え そこに高楼三十塚を建立した
現代でも橋を建設するときは 工事関係者がこの塚に参拝し工事の安全を祈願する習慣がある
中津川大観著 時源出版刊行
『戦場にかける橋』より
【た】
百人毒凶……
中国拳法史上その暗黒の流れとして恐れられた殺人拳法 魍魎拳の修行の証としておこなわれた
これに挑戦する者は試合前に福建省産出銀殉丹という遅効性毒物を飲み 十人一組を相手に十対一の組み手を行った
そして十人打ちまかすごとにその毒物に対する十分の一の解毒剤が与えられ
十組百人を打ち負かしたとき初めて命がたすかることになる
時がたつにつれて毒で体が弱ってくるのはもちろん 百人からの拳法士全員を打ちまかすのは並はずれた体力と技量を必要とするのはいうまでもない
迫りくる死の恐怖の中で人間の精神 肉体の極限を究める壮絶な試練である
それを成し遂げた者は”拳聖”の称号を与えられ 真の勇者として畏怖と尊敬の対象とされた。
中津川大観著 時源出版刊行
『中国拳法裏面史』より
烈舞硬殺指…
中国拳法史上その暗黒の存在として恐れられる魍魎拳法最大の奥義である
これを修行し極めんとする者は底が厚さ三十cmある御影石でできた石漕に 骨をも溶かす竜硝酸を満たし 一月ごとにその濃度を一%ずつ濃くしていき 底の石を割ろうとした
日に何万回と突きをくりかえし修行すること十年 濃度百%に達した竜硝酸に耐えるスピードが拳についたとき 底石をはじめて割ることができるという
多くの者は途中で指をつぶし 底石を割れる者は万人にひとりもいないといわれる
中津川大観著 時源出版刊行
『中国拳法裏面史』より
【さ】
八竜の長城…
八竜の長城は今から約千年前 中国宋より渡った洛彪(らくひょう)大師が拳法を日本全土に広めるため築城した
剣術・柔術・空手道あらゆる武芸修行の総本山であったと伝えられる
常に堅い秘密主義のもと
歴史の表面には決して姿を見せぬが 歴史にその名を残す多くの武人達がこの伝説の長城を修行の場として鍛錬したという
この長城の存在は二十世紀になってからは文献にあらわれることもないが 現代にもまだ存在するという一部学者の説もある
興陽大学 名誉教授歴史学博士中津川大観著 時源出版
『二十世紀の秘跡』より
太公望書林刊
【あ】
瞬t刹駆(しゅんきょうせっく)…
素早い動きを基礎とした秘奥義は中国拳法にも数あるが 中でも最高峰とされているのが この瞬t刹駆である
この技の修行法は 硫酸池に浮かべた不溶性の紙片の上を 驚異的速さで駆けぬけるというものであり 失敗すれば即死の恐るべき荒行であった
これを成し遂げ 達人の域に達した者は瞬きする間に二十間(約36m)を移動したという
余談ではあるが 我々が親しんでいる「かけそば」は当時 修行者達が 座して食べる暇を惜しみ 器をもって 「駆け」ながら食べたそばがその名の由来である
太公望書林刊
『あなたにも出来る!中国拳法修行百科』より
法竜黒蓮珠(ぽーろんこくれんじゅ)…
その発祥は東アジア宝竜半島とされ 現代では世界全域にその勢力を持つ暗黒組織である
その掟は非常に厳しく 全ては血で精算される
世界の重大暗殺史の陰には必ず彼等の姿があるという
太公望書林刊
『暗黒組織類聚』より
膨漢丹…
現代薬学でいうプロタイン系アスコルビンマイシン
18世紀末 英国貴族達の間ではその富と権力を象徴する証は太っていることであった
そのため当時の貴族達は腹部の大きさを競い合った
こうした時代背景にあって各貴族の御用科学者達が腹部を膨張させる秘薬の開発を命じられたのは当然のなりゆきであったといえよう
そしてその薬を最初に発明したのがエジンバラ公お抱えのE・ベルツ博士であった
この薬は現代では当然無用の長物であり 役に立たない物のことを英語でVERT’S INVENTIONというのはこれが語源である
太公望書林刊
『英国貴族の習慣・風俗』より
蛇血誓闘(スネークブラッドコントラクト)…
古代ギリシャのコロシアムにおいて因縁のある試合に完全な決着をつけるために行われた決闘法
その起源はギリシャ格闘士史上最強の勇名を競いあっていた ヘドビウスとダビウスがミロス王の発案により行ったのが最初とされる
ちなみに あまりに有名なギリシャ特産のシラキューズ酒にはグリーク・ティナコンダの血が入っており 男達が景気をつける時にこれをまわし飲みする風習はこれに由来する
太公望書林刊
『エーゲ海−古代格闘史の浪漫−』より
【か】
錯距効果…
動く物体を注視するとき その距離と大きさの変化が人間の眼に及ぼす錯覚の一種
野球における投手と打者の関係を例にとれば 同じ大きさの球を同一距離・同一速度で連続して投げ それを一定時間連続で打ち続けたとする
その時 突然わずかでも小さな球を投げるとそれまでの状況に慣らされていた打者の眼は その変化に気づかず距離感を誤まり ことごとく振り遅れ 空振りしてしまう
このように人間の眼は正確無比にみえてもあてにならぬものである
太公望書林刊
『眼球大脳生理学』より
ベラミスの剣…
古代ギリシャ神話時代 永遠のライバルといわれた闘いの神 ベラミスとマルスはその実力において全くの互角であり 幾多の死闘を経ても決着はつかなかった
ある時マルスは一計を案じ 試合前密かにベラミス愛用の剣をそっくり同じ形ながらほんのわずかに重い剣に取りかえた
それと気づかぬベラミスは ふだんよりわずかに重い剣のため おくれをとり敗れ去った
極限まで互角のふたつの力が競い合う場合 どんなにささいなことであれ狂いが生じればそこに優劣ができてしまうということである
太公望書林刊
『ギリシャ神話に見る現代人への教訓』より
【さ】
凶解面昌殺(きょうかいめんしょうさつ)…
中国拳法屈指の奇襲策として知られるこの技の発祥は 秦代末期の李筴振(りばしぶる)と陳栄公の『紅原の決闘』にある
遙かに技量の勝る陳に対して 李は己の甲冑すべてを表裏逆に着用し 後ろを向いていると錯覚させ 油断し 近づいてきた陳を一撃のもとに倒したという
後に 関節を逆にするまでに発展させ 完成したのが凶解面昌殺である
ちなみに この噂は シルクロードを通じて西欧にまで伝わり 現代英語で表裏自在を意味する『リバーシブル』はこの李筴振の名が語源である
太公望書林刊
『シルクロードの彼方』より
耽幽香(たんゆうこう)…
インド最後の秘境・カシミール地方タングール山頂付近にのみ群生するジャコウ科耽春草から抽出された特殊成分を利用してつくられる秘香
そして その香は幻覚既視感(ハルシネ・デジャヴ)を起こさせることにより 過去に実視した景色を吸引した者の意識の中に具現化する効果がある
ちなみに この耽幽香は密教僧達の間で瞑想禅の儀式の際 悟りを開く鍵として用いられることで有名である
ただし これを過剰に吸引すると運動機能が麻痺し肉体に害を与えるため その使用・所持については法で厳しく規制されている
太公望書林刊
『世界幻覚大全』より
死頂盃(しょうたおぺい)…
古代中国拳法界において その規律の厳しさで知られた功ナン寺で行われた制裁法
本来は硫酸を満たした盃を頭上に乗せて闘い 平衡感覚を養うと同時に恐怖心を克服する修行であった
それが相手に毒を盛り 頭上の解毒剤を取る為に闘わせるという一種の拷問に変化した
この制裁を受けるのは拳法家としての名誉を著しく傷つけた場合に限られ 決して報われぬ絶望的努力をしながら死んでゆくのである
ちなみに 現代で 無駄な努力をする人のことを盃野郎というのはこれに源を発する
太公望書林刊
『世界残虐刑罰史』より
極武髪…
古代中国拳法界においては その頭髪の結い方で技量を表す制度があった
その段位は 上から甲武髪・乙武髪・丙武髪などと呼び その最高峰として存在したのが、極武髪である
一見 無造作に束ねただけの名誉の髪型を許されるのは最高度の修行を経て 頂点に達した者だけであり
千人にひとり出るか出ないかと言われた
太公望書林刊
『世界頭髪大全』より
【た】
咆竜哮炎吐(ほうりゅうこうえんど)…
中国拳法に於いて 異端とされた蘭家南宋派が創始したとされる秘術
その特色は 黒炸塵を体内に吸入し 凄まじい勢いで吐き出すと同時に左右両刀で火花を起こして着火させ炎を放射する
それにひるんだ相手に両刀で攻撃を加える技である
この技の要諦は驚異的な肺活量にあり 10m離れたロウソクの火をひと息で消すことが出来なければ修得は不可能といわれる
黒炸塵はニトロラーコ系の微粉火薬であり 吸飲しても人体に害はないが わずかな衝撃で発火する性質をもつため その取り扱いには細心の注意が必要とされる
太公望書林刊
『中国拳法−火の考察−』より
雪ネズミ…
哺乳類食肉目鼠科 学名コウゲンシロネズミ
主に標高六千米以上の中央アジア雪原に棲息する小動物
その特質は体の大きさに比して強靱な力を持ち 敏捷性に優れていることである
常に雪中生活を強いられるため 前肢がモグラの土かきのように発達し 別名雪モグラとも呼ばれる
その肉は大変美味であり 中国宮廷料理の極・満漢全席の主盆とされている
太公望書林刊
『動物棲息類聚』より
曙蓬莱新聞社刊
【あ】
シックス・オン・ワン…
アメリカ合衆国の開国当時 銃はその未開の地にあって 開拓者たちの生命や財産を守る重要な武器であった
そうした環境の中では当然射撃の腕が切磋琢磨され 決闘の場合などコンマ一秒でも早く引き金を引けるということは命を左右することであった
その早撃ちの極限とも言うべきものが このシックス・オン・ワンであり その名の由来はあまりの早さのために六連発リボルバーの銃声全てが重なり 一発に聞こえたことにある
曙蓬莱新聞社刊
『撃って候 早くてゴメン』より
垂鼇尖(すいごうせん)…
その源流は中国にあるが 江戸中期 主に大工や畳職人等 手先の器用さを要する人々の間で その技術と度胸を競い 盛んに行われた
当然 これには技術力はもちろんのこと並みはずれた集中力を要し 指を落としてしまうのも日常茶飯事であった
明治維新を機に政府によって禁止されたが これを愛好する者は後を絶たず 現代でも会社や学校でペンや鉛筆を使い 小きざみに机などを突いて訓練しているのはよく見かける光景である
曙蓬莱新聞社刊
『大江戸流行JUST NOW』より
【さ】
天翔椿(てんしょうちん)…
その発祥は中国宋代に起こった青巾の乱の折 豪傑と名高かった龍兄弟があみだしたことにある
人を頑丈なロープでくくり振り回すという
前代未聞のこの技は いわば意志を持った鎌であり その威力と攻撃力は絶大なものであった
当然両者には絶妙な呼吸の一致が要求され 血を分けた兄弟だからこそなし得る技である
ちなみに 現代で兄弟喧嘩の折 兄が弟にひもをつけて振り回す光景がよく見られるが 果たしてそれが龍兄弟の血をひくものかどうかはさだかではない
曙蓬莱新聞社刊
『世界名物兄弟−この兄あってこの弟あり−』
【た】
覬相鋼怨面(きそうごうおんめん)…
その発祥は中国明の時代 咎人に対し一生はずせぬ鉄製の面をかぶせるという刑罰である
死ぬまで言葉もしゃべれず 食事も満足にできぬこの状態は言語を絶する苦痛であり 国家反逆罪等 特に重刑に適応された
それが拳法に応用され技として確立したのは 超磁気を帯びた磁石の発見によるところが大きかった
磁力を帯びて二つに分割された面が敵の頭部で結合し それについている鎖で身の自由を奪われたとき 勝負はすでについたも同然であった
この技の発祥以来 脱出できた者は一人としていないという ちなみに現代でも 無口で無表情な人が「鉄仮面」と仇名をつけられている場合が多いが その先祖がこの技にかかって死んだものかどうかはさだかでない
曙蓬莱新聞社刊
『鉄仮面の告白』
日本曙蓬莱武術協会
理事長盛田慎之介・武術総師範代竹乃元秀路 談
降龍天臨霹…
古より 現在に至るまで 世界各地には人が空を飛ぶという 鳥人伝説が多々あるが 中国においては 金斗山に住むという仙人が有名である
本来「降龍」は仙人が四年に一度 民衆の前に山から下界に降り姿を現すという意味であった
それを現実に拳法に具現化させたのが 中国拳法史上最大の奥義である この降龍天臨霹である
これを極めるには 両端に羽状形態を有する杖・棍などを尋常ならぬ速さで回転させる手首の力は勿論のこと ずば抜けた平衡感覚が必要とされる
ちなみに現代のヘリコプターは 前述の金斗山に住んでいたという聘李古浮(へいりこふ)の名に由来するという事実はあまり知られていないのは残念なことである
尚 読者諸兄 特に幼年の子供達においては くれぐれもこの奥義を極めんとして 路上で棒きれなどを 振り回さぬよう厳重に注意しておく
日本曙蓬莱武術協会武術総師範代竹乃元秀路談
體透奇(たいとうき)…
映画や小説などで 日本の忍者が石や木などを描いた布を自らの身に覆い 周囲の風景と同化させて身を隠すのはよく知られている
中国拳法においては 己の肉体そのものに 同化すべく風景を描き擬態化させていた
当然 この技を極めんとする者には 卓越した絵画的才能と戦闘中における筆のすばやさが要求された
奥義皆伝者は常時 懐中に10色から12色の染料と絵具を忍ばせていたという
ちなみに1960年代末 サイケデリックムーヴメントが華やかりし頃 ボディ・ペインティングなるジャングル(編注:「ジャンル」の異化)があったが これはこの奥義最大の達人といわれた棒卞点具(ぼうぺんてんぐ)の名に由来したという説が有力である
日本曙蓬莱武術協会理事長盛田慎之介談
天釐蜘巣(てんりんちそう)…
中国拳法には猛獣・昆虫・爬虫類などを飼育・教育して独特の技として完成させたものが多々あるが この奥義もそのひとつである
利用される蜘蛛は中国山東省の菊露山にだけ生息するという禽瓶蜘蛛(きんぺいぐも)と呼ばれると呼ばれる肉食性動物であり 体からくり出される糸はピアノ線並の強度と瞬間接着剤並の粘着度を合わせもっている。
性質は飼い主に対してのみ非常に忠実で 攻撃命令の下った敵に対しては獰猛無比であり 一度でもその巣にかかれば絶対に逃れられないという
未だかつてこの奥義から抜け出したものは皆無と伝えられている
ちなみに 英語で蜘蛛のことを「SPIDER」(スパイダー)というが これは この奥義を極めんと蜘蛛の調教に挑んだ西洋の武道家達がことごとく失敗に終わり その時発した言葉「失敗だ〜」が「スッパイダ〜」→「スパイダー」と変化したものでないのはいうまでもない。
日本曙蓬莱武術協会理事長盛田慎之介談
爆しょう繋飯…
苛烈なる中国拳法にあって自らの敗北を悟り 死を覚悟したとき 相手をも道連れとすることを目的とした一世一代の最終奥義
この奥義の使い手は幼少の頃より不消化系の爆火硝石などの粉末を 三度の食膳に混入し 以来 成人となるまでそれらを体内に徐々に蓄積した
そして いざ有事のとき 奥歯に仕込んでおいた発火マグネシウムを噛み砕き 体内の火薬と化学反応を起こさせて 相手ともども爆発したのである
この場合 敵と合体する手段として 刃鋼線などで相手の動きを封じるのが通例であった
ちなみに現代においても五目御飯のことを「カヤク御飯」と呼ぶことがあるが その由来は前述した修行者達が御飯に混ぜた火薬であることはいうまでもない
日本曙蓬莱武術協会理事長盛田慎之介談
夢きょう楼覚…
すべての人間の感覚(視覚・聴覚・嗅覚など)はその入り口である目や耳 鼻などから それぞれの感覚神経を経てすべて中枢神経である脳へと伝令されて知覚される
この奥義夢きょう楼覚は 玉黄石など特殊な金属でつくられた鈴から発する超高周波数の音波が脳を刺激し 特に視神経を麻痺させる効能を利用して相手の目の遠近感や幅の感覚を攪乱させる技である
当然視覚を歪まされた相手は実像を捉えることができず 常にずれた位置にいる虚像と闘うことになる
この奥義の特色としては 鈴から発する音が人間の可聴範囲外の超高周波数のため 技のかかっていること自体 悟られにくいことだが その音源を断たれたとき 技の効力がなくなるのが弱点である
当然 この奥義の使い手は己が自分の技にはまらぬよう鍛錬を重ねている
ちなみに飼い猫などが首に鈴をつけているのをよく見かけるが 夢きょう楼覚の使い手でないことはいうまでもない
日本曙蓬莱武術協会理事長盛田慎之介談
ミュンヒハウゼン出版刊
【か】
壟義盾行(りょうぎじゅんこう)…
戦国時代 屈指の名勝負として名高い 武田信玄と上杉謙信の川中島の戦いの折 上杉方の武将・直江兼続の斥候隊が武田方の弓部隊の待ち伏せに遭遇し窮地に陥った時に考案された戦法
死を決した四名の勇士が雨あられと飛来する矢に対し 互いにしっかりと肩を組み 自らの体を盾として前進し突破口を開き 後に続く味方が敵を全滅させたという
以後 その戦法は至高の陣形とされ 盾となった四名は上杉家の軍神として讃えられた
ミュンヒハウゼン出版刊
『心に残る戦国名勝負100選』より
淤凜葡繻(おりんぽす)シャイニング・ゴッド・ハンズ
このシャイニング・ゴッド・ハンズはオリハルコンで出来ておる
貴様も伝説のオリハルコンの名を一度ぐらいはきいたことがあるじゃろう
今から八千年前現代を上まわる一大文明を築きあげながらも 海の底に沈んだ幻の都市アトランティスで使われていたという超合金よ
硬度はダイヤモンドの数十倍…
これより強固な物質はこの世に存在せぬ!
淤凜葡繻(おりんぽす)十六闘神
紀元前
古代ローマで格闘技が盛んだったころ 東洋の中国拳法同様多種多様な拳法が発達した
そして 時の皇帝は直属の親衛隊として特に武術に秀でた者十六名を選びそばに置いていた
その技は凄まじいばかりの威力をもつ千変万化 特異な戦法の殺人技として人々に恐れられたという
巌娜亜羅十六僧(がんだーらじゅうろくそう)
巌娜亜羅十六僧…
世界の屋根といわれる中央アジア・ヒマラヤ
山脈の前人未到の山奥深くに中国・インド・モンゴル・チベットその他アジア全域からよりすぐられた者達だけが集められる史上最強拳法の総本山があるという
その起源は中国唐代に発し その余りにすさまじい拳の威力の脅威を感じた時の皇帝・玄武帝が彼らをその地に追放し下界と接触するのを禁じたことに始まる
その修行のすさまじさは想像を絶し 拳法の頂点を極めんと志しその門を叩く者は数多いが 修行を終え下山する者は千人にひとりといわれるほどである
厳しい自然条件の中でその生死を賭して肉体・精神を極限まで鍛え上げ
人間のもつ能力を超越した拳法は別名・巌娜亜羅超人拳と呼ばれた
中でも圧巻なのは7年7ヶ月に及ぶ修行を終えた者だけに許される最終行・石柩カンの密行である
それは下から火をたいた厚さ50cmからなる完全密閉された石棺にみずからを閉じ込めることに始まる
時がたつにつれ 石棺の中の温度は上昇し酸素は希薄になるため 数分以内にみずからの拳で石の壁を破り 脱出するほか生き残るすべはない
そして それに成功した者だけが達業僧の称号を与えられ巌娜亜羅十六僧のひとりとして認められるのだ
巌娜亜羅三宝聖(がんだーらさんぽうせい)
巌娜亜羅三宝聖…
巌娜亜羅修行僧三千人の頂点に立ち 冷酷非常この世で最も完成された殺人技を極めた男達……!!
そして あの胸に彫られた冥界から人の死をこの世に伝えるという剣葬鳥の刺青はその証……!
コーナー・オブ・デッドエンド
ボクシングの高等テクニックのひとつ…
敵をリングのコーナーに誘い込み フットワークを制し ロープの弾力を利用してパンチを放つ 一発逆転の戦法だ
心眼剣
江戸時代初期
希代の剣豪といわれた藤井一刀斎宗定(ふじいいっとうさいむねさだ)は
剣法奥義中の奥義
心で相手の動きを完璧に見切るという"心眼剣"を極めんと、自らの両目をつぶし、完成したという…
孤戮闘(こりくとう)
孤戮闘(こりくとう)…
それはまさにこの世の地獄……!!
そこには世界中からさらわれたり買われてきた年端もいかぬ子供達が集められていた
集められた子供達は 絶対 脱出不可能な 谷底に落とされ 一週間程 飲まず食わずの飢餓状態にされる
そして そこに百人に対して五十人分の食料が投げ込まれる
当然 その食料をめぐってすさまじい奪いあいとなる
力が劣り戦いに負け 糧を得られなかった者にあるのは死…………!!
再び 時を置き 生き残った五十人を飢餓状態にし 今度は二十五人分の食料を投げ込む
また 戦いの末 人数は減っていく
こうして地獄絵図は続くのだ
二十五人が十人 十人が五人 五人がふたり 最後のひとりとなるまで……!!
そして 最後に生き残った子供を素質のある者と認め それ以上に過酷な修行を受けさせる!!
喜びも悲しみも一切の感情を捨て ただ敵を倒すことだけを宿命とした戦士を造り上げるためにな!!
神拳寺
神拳寺…
それは中国拳法武術を極めんとする者にとっていわば聖域ともいうべき所…
三千年の歴史をもち 今や数万にも分岐している中国拳法諸派にあって 神拳寺はその全ての源流 つまり中国拳法発祥の地なのでござる
現在でもその絶大な力は各諸派すべてを統制し 拳法界の象徴ともいうべき存在
そして この神拳寺の当主 拳皇とは その名の通り頂点に君臨し 最強の拳を持ったお方なのでござる
この聖域には拳の真髄を極めんと卓越した素質のある者だけが中国全土から集い
超人的ともいうべき厳しい修行を続けておるのでござる
双条檄射(そうじょうげきしゃ)
双条檄射(そうじょうげきしゃ)…
あれこそは 弓術における究極の決闘法
免許皆伝の挑戦するふたりが 互いに十本ずつの矢を持ち 射あって勝負をつける
その際 線外に逃げ出したりすればもちろん 命を断たれ
両者の矢が尽き 決着のつかない場合には ふたりとも 自決せねばならぬという
すなわち コレにのぞむ者は 生か死かのふたつにひとつ……!!
大威振八連制覇(だいいしんばーれんせいは)
大威振八連制覇……
八連とは八連返天竜の伝説にちなむものである
その昔 中国全土の民を長年に渡って苦しめた八匹の竜を
四川省の八人の拳法家達が壮絶な戦いの末 力をあわせ退治し その骸を天に返したという
そして、その故事は武闘家の闘いの形式にひき継がれた
八人対八人で戦う団体戦を大威振八連制覇と称し
独特の趣向をこらした舞台の上で命をかけて戦ったのだ
各人の技量はもちろんのこと 団結力が大きくものをいう勝負である
鳥人拳極意終焉節(ちょうじんけんごくいしゅうえんせつ)
中国針麻酔技術を応用した鶴嘴千本断神節の主眼は神経節を貫き相手にダメージを与えることにあるが
断つ神経節の場所によっては一時的に肉体のもつ運動能力を極限にまで高めることも可能だ…
しかしその神経節は体内各所の大動脈の下にあるため 突けば必ず出血多量で死に至ることになる
これが鳥人拳極意終焉節だ
王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)
伝説では 古代エジプト王朝のピラミッドに埋葬された王(ファラオ)や莫大な財宝を守護するのが奴等の役目………
王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)と呼ばれるその集団は永遠の肉体と命を与えられ 太古の昔から現在に至るまで墓を荒らし 墓を荒らし 王の眠りを妨げる者に奇妙な技や術を持って誅をくだしたという
鉄馬(ぺれん)
本来は河を渡る時 水中に潜む肉食魚や吸血ヒルなどから身を守るために使われたものだった
それが時とともに改良され 我等 砂漠の民の究極の戦闘武器として完成されたのだ
頭墨印
頭墨印……
昔中国に拳法の総本山 鷲林寺(しゅうりんじ)というのがあってな
そこの周 民明(しゅう みんめい)という師が
弟子たちに
昼夜を問わず自分に一寸の隙あらば頭に墨で「仁」の字を書いてみよ と
のたまったそうだ
しかし弟子達があらゆる時と手段を選ばず それを試みたが不可能じゃったという話だ
現代では隙のない武芸の達人のような人物を 頭墨というのはここからきておる
男塾男根寮名物竹林剣相撲
今からおよそ百年前世界三大悪女のひとりとうたわれた西太后が罪人たちを戦わせて楽しんだという
生きるか死ぬかの荒相撲よ
男塾名物 撲針愚(ぼくしんぐ)
男塾名物『撲針愚』
別名『ピカレスク・マッチ』
その起源は古代ローマ帝国残虐好みで悪名高い かのネロ皇帝の発案にあるという
現在でも欧米などではマフィアなどが非合法な地下試合として興行し
莫大な利益をあげているといわれる